寿司 令和で浅草巻き(浅草)
浅草に新しいお寿司屋さんができていた。店名は「令和」。物件と契約が令和になった5月1日で、覚えやすいからとそのまま使ったそうだ。
このお寿司屋さんはミャンマー人が経営している。板前さんもミャンマーの方で、日本で長年修業した職人さんである。独立して浅草にお店を出したと聞いて、一度食べてみたいなと思っていた。
店舗はオレンジ通りから右に折れたところ。アンヂェラスがあった場所の角である。看板がいくつも出ているので分かりやすい。お店は2階で階段をのぼって入る。
寿司屋だがカウンターがあって目の前で握るスタイルではない。もともと喫茶店があった場所をおそらく居抜きで使っていて、テーブル席が中心となっている。窓側に外に向かって横並びで座る席もある。
一番奥のテーブル席に案内してもらいとりあえずビールをいただく。
ちなみにアルコールは一部ハイボールやレモンサワーなどが190円で提供されている。開店したばかりなのでサービス価格でやっているのだろう。
ホールの店員さんもおそらくミャンマーの方だが、日本語は問題なく通じる。メニューは英語も対応しているし、握りは紙の注文票があってそれに書いて出すという方式だ。
とりあえずおつまみをと、ホワイトボードに書いてあった「本日のオススメ」から「かつお刺身」(480円)と「真あじたたき」(398円)をいただく。ちなみに魚も足立市場に行って仕入れているそうだ。見た目もキレイで鮮度もしっかりしたお刺身だ。
おつまみは多くが380円で提供されている。これもサービス価格なのだろう。浅草のこの立地でだいじょうぶなのかと少し不安になる。「白魚唐揚げ」(380円)を注文。サクサクした食感がおいしい。
ハイボールを追加。ここからハイボールとレモンサワーばかり飲んでいた。ハイボールはちょっと薄めでそのせいで結局10杯くらい飲んだ気がする。
握りを注文。いろいろと間違えて巻物ばかりになってしまった。
お寿司は70円から一番高いもので580円とこちらも安い。注文した牡丹海老、一貫270円はお安い。身もしっかりしていたし、シャリ自体は少し硬めではあったがほろっと崩れる感じがあっておいしい。価格からすれば十分に満足できる。
メニューに「【名物】浅草巻き」(580円)というものがあったので注文してみた。
裏巻きの巻きずしで中には玉子、アボカド、きゅうりが入っている。上には炙りサーモンといくら、それにマヨネーズと粗きりのわさびがのっていた。ボリュームのあるメニューである。3つで580円なのでそれほど割高感もない。オリジナル商品があるのはとてもいいことだと思うし、浅草の名前がついているのもいい。
散々飲み食いしてひとり3,000円ほど。こんなに安くて本当にだいじょうぶなのかと少し心配になる。なんだかとても応援したくなってしまうお店だ。