煮干中華ソバ イチカワで玉子なし(茨城県・つくば)
そこそこラーメンは食べているつもりではあったが、軽い気持ちで行ったことを少し後悔した。ラーメンそのものというよりも、食べるまでのハードルが多い。
まずは駐車場がいっぱいでコインパーキングが遠い。次に並びがすごい。そして大学生らしき方々の割り込みがすごい。暑さのせいもあって何度か挫けそうになった。結局開店前に並んで待ちは1時間半程度だった。
カウンターに座ると奥様から「玉子ありかなしかで注文お願いします」と声をかけられる。この日は千円札が一枚しかなく小銭も持っていなかったので、味玉ありにしてしまうと和え玉を注文できなくなってしまうという悲しい事実に気付いていたので「なし」でお願いした。入口に高額紙幣の使用はご遠慮くださいという貼り紙があったのだ。
以前は醤油か塩かを選べたらしい。券売機もあったそうだが、注文時に直接支払う方式に変わったようだ。
暫し待ってラーメンが到着。見た目はとてもシンプルだ。こんもりと盛られた麺は見るからに硬めに仕上がっていそう。
とにもかくにもスープから。濃厚な煮干しとキレのある醤油の組み合わせがおいしい。しょっぱさも強いが、煮干しとのバランスがいいのかぐいぐい飲めてしまう。スープ自体は少なめなので控えめにしておく。
麺は想像通りのカタパツ麺。超低加水だ。煮干しといえばという麺なので安心感はあるが、スープとの絡みということでいえば食べにくさはあった。もう一つ番手をあげてくれたらぴったりだったかもしれない。あくまで個人の好みです。
チャーシューは豚バラでかなり柔らかい。具材はシンプルながらこのチャーシュー一枚でかなりインパクトがあった。
半分ほど食べたところで和え玉を注文。
食べ終わったあとも少し待ったので早めに注文してもいいかもしれない。「よく混ぜてください」といわれた通り、しっかりと混ぜていただく。こちらもかなりしょっぱめ。卓上にある和え玉用の酢をまわしかけるといい具合にまろやかになった。
後半は少し残しておいたスープにつけてつけ麺風にいただく。最後の一口でちょうどスープがなくなるように調整して完食。
いやあ、おいしかった。いままでで一番おいしい煮干しだったといっていいかもしれない。ただ食べるまでのハードルや、お客さんの雰囲気などがあってハイテンションになれなかったのが残念なところ。ほぼ全員が和え玉を注文するということで回転率もそれほど高くない。いろいろな気持ちの壁を乗り越えたときにまた食べにこよう。