ボケロンでシェリー酒(北千住)
3年ほど前に入れられたビジネススクールのようなところで同期だった人が結婚、退職したということで、じゃあひさしぶりに会いましょうかとなった。千葉の松戸に住んでいるそうで、ほんなら常磐線で東京まで来てくれと北千住を指定。ここならなんやかんや飲み屋があるだろう。
駅前で合流して飲み屋横丁を歩く。無職の頃、ここの近くのハローワークに通ったことを思い出して黒い気持ちが湧いてくる。そんな街、北千住。
しばらく歩くとこじんまりしたバルがあった。雰囲気がよさそうなのでとりあえず入ってみることにした。カウンターだけの店内。椅子と壁の間は人がぎりぎり一人通れる程度のスペースしかない。
平日の早い時間だったのでまだお客さんは誰もおらず、一番奥の席に座らせてもらう。
入ってみて気付いたのだが、シェリーのお店らしい。シェリーってなんですか。尾崎豊ですか。簡単にいえば度数の強い白ワインらしい。お店の黒板には辛口から甘口までたくさんのシェリーが銘柄ごとに書かれている。
一杯目はとりあえずスパークリングワインなんかをいただく。「真っ白なアリオリポテトサラダ」と目の前に原木があったので生ハムを注文。
さて2杯目はシェリーをいただきたい。まったくわからないので店主さんに初心者向けのシェリーを聞いてみたところ、「ミカエラ・マンサニージャ」という辛口のものをおすすめいただいたのでそれにした。
おうおう、おいしいじゃないですか。シェリーってやつは。すごくスッキリしていて、軽いのに飲みごたえがある。アルコール度数もそれほど強くは感じない。味の濃いものと食べてもよさそう。
マッシュルームのグリルを追加。
同行者はシェリーのクリームソーダを飲んでいた。アイスクリームも意外に合う。こちらのシェリーは少し甘めだ。
次はミディアムボディのものをいただこうと店員さんにきくと、比較するなら同じ銘柄のものがいいですよということだったので、同じミカエラをいただく。
こちらは色がもう白ワインのそれではなくて、琥珀色をしている。でもそれほど重くなくて、しっかりと風味がある。ふわっとアルコールが香るから、たくさん飲むと酔っ払いそう。少しずつ飲もうとチーズを追加した。
いつの間にかカウンターは満席で、異国のお客さんが多いのか英語での会話がとびかっている。常連さんなのかもしれない。いい具合にほろ酔いになってきたのでそろそろおいとますることにした。いいお酒の勉強になった。お料理もおいしかったし、またふらっと立ち寄りたいお店だ。