もつ焼きじろちゃんでもつ焼き(曳舟)
3回ほど訪れているのだがその度に満席で振られ続け、こりゃあもう縁がないのかなと諦めようかと思ったのだが、最後に1回チャレンジしてみるかと扉を開けてみると拍子抜けするくらい空いていた。たまたま空いていたのか、これまで運が悪かったのか。
カウンターの端っこに座ってとりあえずの生中をいただく。お通しは冷ややっこ。
メインはもつ焼きである。しろ、れば、かしらの3本を注文して、焼きあがるまでのつまみに豆鯵の南蛮漬けをいただく。
ご夫婦だろうか。男性と女性の店員さんがてきぱきと店をまわしている。常連さんたちとの会話が弾んでいて、居酒屋としてはいい雰囲気である。カウンターにはひとりできているお客さんばかりで、会話には加わらず黙々と酒を飲んでいる人もいる。一見客である自分も居心地の悪さがないのは、店主さんたちのちょうどいい距離感の接客のおかげだと思う。
串がやってきた。どれもいい焼き加減だ。ものすごくいい肉を使っているというわけではないが、鮮度は悪くないし臭みもない。これで一串130円程度であれば十分だと思う。
なんとなく食べたくて桜ユッケを追加。当然冷凍ものではあるがこちらも質が悪くない。玉ねぎと葉っぱがついているのはうれしい。焼酎ハイボールを追加。
奥のカウンターで初対面らしき男性たちが仲良く話している。少し奥の方は酔っているようでヒートアップしそうなタイミングもあったが、店主さんがうまい具合にコントロールしていた。
そこそこにお腹はいっぱいだったが、居心地の良さにハイボールを追加して、さらに餃子まで注文してしまった。ひとりでこれは完全に食べ過ぎである。いやあ、しかしこの餃子がちゃんと焼かれているのである。残さずハイボールを飲み切ってお会計。
カウンターに座っている方がもれなく喫煙者で煙草は気になるところではあったが、それを補う居心地の良さがあった。いつも満席で振られていたのはやはり人気の店だったからだなと思う。