博多 一風堂で博多肉そば(浅草)
一風堂が浅草にできてからもうかなりの時間が経つのに、まったくもって興味がなかった。理由はひとつで「過去に一風堂食べ過ぎて飽きた」からである。
香港のシルバーコードに一風堂がオープンしたのはたぶん2011年くらいで、日本食やラーメンに飢えていた当時香港で働いていた僕は小躍りをして喜んだものである。オープン初日に行き、4時間待ちという俄かには信じがたい状況に直面しても、当時の僕は嬉々として待っていた。それくらい嬉しいことだったので。シルバーコードは働いていたオフィスから直結で行くことができたから、リアルに50回くらいは食べに行った気がする。基本的に一風堂、ココイチ、マクドナルドのローテーションだった。そりゃあいま一風堂がオープンしたよと言われても、へえとしかならない。
でも、この日はなんだか懐かしい気持ちで一風堂に入ってみることにしたのだ。しかしいまさら赤丸や白丸を食べようという気にはならず、期間限定ぽい「博多肉そば」(990円)というものを注文した。
あまり理解せずに注文したのだが、デフォルトで卵とライスがついてきた。
これはいったいなんだと説明書きをよく読むと、卵黄で味変をし、最終的には肉をご飯にのっけて丼にして食べるという。ひとつのラーメンでいろいろと楽しめるというやつだ。確かに企画書だったら通りそうなメニューである。
スープ自体は白丸をベースにして、背脂を追加しているようだ。比較的あっさりしている。豚肉とモツがたっぷり入っていて、トータルで見るとかなり濃厚で脂っぽい。卵黄を落とすと味変というかさらにこってりする。
肉はかなり甘めの味付けで生姜焼きっぽさすら感じる。ご飯に合わせるという意味では正解だが、ラーメンのチャーシューとしては主張が強すぎる気はする。ちなみに野菜はキャベツやもやしが入っている。
一応は説明に従い、ご飯のうえに肉をのせ、さらにスープを上からかけていただいてみる。豚肉はいいのだが、モツだと個人的にご飯がすすまなかった。最後まで食べきるのは少し大変だなあという印象だ。
いろいろな食べ方の提案という意味ではとても良いメニューだと思う。一風堂は二分の一風堂などチャレンジングな仕組みをいろいろと考えていてすばらしいし、香港に進出するという決定をしてくれた方には感謝しかない。またおもしろいメニューがあったら行ってみよう。