中華そば 竹千代で中華そば(尾久)
おいしいラーメンの新店がオープンしたと聞いて場所を調べるとまさかの尾久!尾久に数年住んだことがある身としてはまさかの立地である。
ひさしぶりに尾久駅を降りてすぐ。お店は明治通り沿いのマンションの1階にひっそりとあった。少し奥まったところに暖簾がかかっているので、かなり近づかないと見えない。
席はカウンターのみで券売機はなし。座ると「メニューは中華そばとちゃーしゅー麺の2種類ですが、どちらにしますか」と言われるので「中華そば」(700円)を注文。
カウンターには店主さんが「本物をもとめて」5年間探し求めたこだわりの食材について書かれたPOPが置かれているので、それを読みながらしばし待つとすぐにカウンターの上に丼がおかれた。
見た目は昔ながらの中華そば。具材もシンプルでチャーシュー、メンマに九条ネギだけだ。まずはスープからいただくと、見た目通りあっさり。最初はかなり甘く感じたのだが、だんだんとコクがついてくる。動物も魚介もほぼ感じないのに、この旨味はどこかれ出てきているのだろう。昆布や椎茸で出汁をとっているようで、タレは京都の竹岡醤油とのこと。
麺は細麺。茹で時間は55秒と短いが、博多ラーメン風ではなくねっちりもっちりした感じ。熟成麺ということで粘りがしっかり出ている。
チャーシューは豚バラで脂おおめだが、それほどしつこくなくておいしい。これならチャーシュー麺にすればよかったな、なんて後悔。
そしてまたメンマがおいしい。メンマのおいしさについてはあまり考えたことがなくて、具体的に何がおいしいか説明しにくいのだけれど、とりあえず食感が好きだ。食べにくさがなくて、変なしょっぱさもない。なんだろう。おいしいな。
すべての食材にこだわったとある通り、確かにどの具材もおいしい。なによりスープが謎の後を引く。甘味と塩味がうまい具合にやってきて、無限に飲めてしまう。うーん、おいしい。でもなんだか悔しいのは尾久という場所だからだろうか。