とんかつ おりべでロースかつ定食（浅草）

天丼の「てんや」を運営するテンコーポレーションがとんかつ専門店を浅草に出店した。近くに魚家グループのとんかつ屋さんもできたし、急に低価格帯のとんかつ屋さん激戦区になってしまった。

こちらの「とんかつ おりべ」はメニューが3種類のみ。「ロースかつ」「大ロースかつ」「ヒレかつ」となっている。

ご飯の量も大・普通・小と選べて価格は同じ。会計はクレジットカードや交通系電子マネーなどが使用でき、このあたりはオペレーションの簡略化を意識しているのだと思われる。

今回は「ロースかつ定食」（780円）をごはん小盛で注文。お盆にのってやってきたとんかつはご飯の他に味噌汁と大根の漬物もついている。通常サイズのカツは120gらしいが、価格としてはかなり良心的だと思う。

肉は麦うらら三元豚という銘柄らしい。

さすがに国産ではない。まずは塩でいいただいてみる。火はしっかりめに通っているが、パサついた食感はなく、むしろしっとり柔らかい。これはかなりおいしいのでは。

衣の揚げ色は濃い目。パン粉の粒度も大きくて、サクッと感を出している。こういった衣は油っこくなりがちなのだが、意外とさっぱりとしていて食べやすい。

衣も肉もお上品なので塩ではちょっと味気ない。がんがんにソースと辛子をつけたほうがいい。衣にしっかりとソースがついてこちらのほうがおいしい。

脂身は少なめ。大ロースかつのほうが脂がのっているらしいが、個人的にはこれぐらいの食べやすさのほうが好みだ。

キャベツもしっかり盛られているし、味噌汁もおいしい。これは好印象である。とんかつチェーン店は他にもあるが、このクオリティとこの価格であればこちらを選びたくなる。いろいろなコスト削減を商品の質に還元しているということだろう。客としてはとてもありがたいお店だと思う。季節メニューなんかもあればもっといいな。

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