幸軒でチャーシュー麺としゅうまい(築地)
所用があって築地へ行く。この日はなぜだか雪が降っていて、外国人観光客たちは大喜び。ちらつく粉雪をムービーにおさめたりしていた。それにしても観光客が多い。市場は豊洲に移転しても変わらないのだな。
雪が降ると寒い。そうなるとラーメンを食べるしかない。ということで探す。そういえばテリー伊藤さん行きつけのラーメン屋が近くにあったはず。観光客をかきわけて店のあるはずの場所にいくとお土産物屋のような建物。
屋根に「ラーメン」というのぼりがあり、「1F奥」と書いてある。
それに従って奥へ進むと看板があった。
お店はカウンターだけでこじんまりとしている。特に店主さんから指示もないので、空いている席に座って水を入れる。まわりのお客さんを見渡すと全員がしゅうまいを食べている。こういうのは真似したほうがいい。あとなんとなく肉が食べたかったので「チャーシュー麺」(1,000円)に「しゅうまい」(150円)を1個注文。
先にしゅうまいがやってきた。こりゃあ大きい。
お好みで辛子をつけてとアナウンスがあったが、何もつけなくても十分に味がついていておいしい。とにかく肉である。ジューシーでご飯といっしょに食べたくなる。
続いてチャーシュー麺。きれいにチャーシューが並んでいる。数えてみるとちょうど10枚だ。脂身たっぷりの豚バラである。
スープの表面にはこちらも油が層のようになっている。こりゃあすごい。おそらく油の甘味が醤油にのっかってくる。ベースは動物系だと思うが、懐かしい中華そばの風味に油のコクが追加されてとまらないおいしさになっている。
麺は中細の縮れ麺。これぞ中華そばという感じ。
それにしてもチャーシューである。
しっとりとしていて弾力のある肉にこれだけの脂。おいしくないわけがないのだが、ちょっと調子にのったかなという後悔はある。麺よりもチャーシューのほうが多いんじゃないかというくらいに、最後まで肉を楽しめる。
さやえんどうと味の染みたメンマが癒してくれなかったら食べきれなかったかもしれない。
あぶらあぶら言い過ぎた感はあるが、間違いなくおいしい。疲れた体で食べたら虜になってしまうだろう。いい油かつ脂だった。