bar kamo 嘉茂で三冷ホッピー(新橋)
いつも自宅ではホッピーを購入しているという話をしていたら、それならば行かなければいけないお店があると教えられた。それがこちらのお店である。結論から書くとこんなにおいしいホッピーを飲んだのははじめてだった。
そもそもホッピーには「三冷」というおいしく飲む作法がある。冷たいグラス、冷たい焼酎(キンミヤがよいらしい)、そして冷たいホッピーだ。もちろん氷はいれない。薄まってしまうからだ。この三冷自体は知っていたのが、こちらのお店の三冷はさらに上級だった。
プレミアムホッピーを注文すると。ホッピーグラス専用の冷蔵庫からジョッキが出てくる。それに凍っているキンミヤ焼酎が注がれる。焼酎だから凍らないのかと思っていたら、キンミヤはしっかり凍るらしい。適度に外に出すなどしてちょうどいい具合になるように調整しているそうだ。
グラスの5分の1ほどにシャーベット状のキンミヤ。そこにホッピーをいっきに注ぎ入れる。ジョッキの真上に瓶を持ち、さかさまにするのだ。回し入れるのにもいろいろとおいしくなる魔法があるようだ。そうすると泡を含めてちょうどジョッキ満杯になる。
そうしていただいたホッピーがおいしい。家で氷を入れて焼酎多めで作るホッピーとはまったく別の飲み物だ。
もちろんいわゆる「ナカソト」のホッピーもおいしいし、焼酎多めに入れてくれる居酒屋なんかにあたると嬉しくなってしまう。それはそれでいい。こちらはホッピーをいかにおいしくいただくかということが主眼に置かれているだけである。いくらおいしくても自宅でこんな手間のかかることはなかなかできない。きっと焼酎多めにして、ホッピー1本で3杯くらいナカをおかわりしてしまうだろう。ただこういった楽しみ方を知っているというのも大切だなと思う。
ホッピーのことを書きすぎた。バーではあるが、料理もしっかりしている。時間は遅かったが何も食べていなかったので、がっつり食べる。前菜盛り合わせ、サラダ、そしてボロネーゼをいただいた。どれもおいしいし、こちらのホッピーのおつまみとしてはちょうどいい。
おかわりにはホッピーのハーフ&ハーフをいただいた。これは黒と白を半分ずつ混ぜたもの。生ホッピーを出す店であれば何度か出会ったことはあるが、瓶で提供するお店でこれを飲むのははじめてだ。
マスターはやはりホッピー好きで、ホッピーを使ったオリジナルカクテルも提供しているそうだ。この日は諸事情で2杯だけだったが、次回はカクテルもいただいてみたい。ホッピー好きであれば一度はこちらのホッピーを飲んでみてほしいなと思う。いまこれを書きながらあのホッピーの味を思い出して、また飲みたくなっている。