居酒屋樽正でたこ焼きと麻婆豆腐(大阪府・中崎町)
大阪に来たのだからたこ焼きを食べたい。ただ酒も飲みたい。そんな欲望を同時に満たしてくれるお店が都合よく近くにあった。最高やん。
たまたま見かけててきとうに入ったお店なのにえらく雰囲気があって、それも最高やんとなった。昭和41年創業とある。
カウンターの上には大皿で料理があり、大きくて気持ちのいい文字でメニュー名が書いてある。こんなん全部食べたくなる。ショーケースに食材が雑然と並んでいるのもいい。
この日の大阪は特別に寒い日だったようで少し歩いただけで体が冷えてしまったので、焼酎のお湯割りを注文した。しばらく経って若い男性店員さんが「お客さんはお湯割りでしたよね」と確認してくれて、やってきた焼酎は完全に水割りで驚愕する。大阪のボケなのかしらと思ったけど、まあ別にいいや。飲もう。
まずはたこ焼きをいただく。ソースマヨで400円。
ひとつひとつは小ぶりなたこ焼きでおつまみらしさがある。一口でほおばるのにちょうどいいサイズでどんどん食べてしまう。外はかなりカリッとしていて、中はとろりの王道たこ焼きである。あっという間に全部食べてしまう。
酎ハイのプレーンをおかわりをして、何かもう一品をとカウンターを見回すと目の前に最高のものがあった。「麻婆豆腐」(550円)だ。
居酒屋の麻婆豆腐がこんなでかい皿に入っておかれてたら、シズル感すごすぎない。もう酒好きに対してオーバーキルだろう。
いま流行りの痺れなんてものはなくて、ちゃんと辛くて、その中に甘みがある、いわゆる家庭の味である。永遠に酒がのめる仕様になっているので、死に近づく味ともいえる。
食べたいものがありすぎて悩ましい店だ。ソーセージとかめちゃくちゃ食べたかった。ソーセージというかケチャップをなめたかった。2品と3杯で、ごちそうさま。大満足です。ありがとうございました。