貝呑で魚介料理(神田)
たまに無性に貝が食べたくなるときってありますよね?とフランクに話しかけられても、うぜえとしかならないと思うけれど、僕にはそういうときがあって、「あー!もう今日は貝だ!」と叫び、後輩を数人つれてこちらの貝専門店にやってきた。神田では手広くやっている夢屋グループのお店である。酒を飲む場所としては安定感がある印象だ。
立ち飲み屋さんだと思っていたのだが、入って人数を告げると2階のテーブル席に案内された。1階は立ち飲みスペースのようで、人数が少ないと1階になるということだろうか。
とりあえずビールを頼む。お通しはばい貝のしょうゆ漬け。
これ、いいっすよね。これだけで飲める。そんな気持ちになってしまったので、注文はほとんど後輩たちにお任せ。
まず最初にきたのは「あん肝のコンフィ」。
さっそく貝じゃなかったが酒にはべらぼうに合うので正義ではある。メニューを見ているとフレンチ的な要素が多い。そういうコンセプトなのだろう。
2品目は「洋風刺身3種」というまたしても貝関係ないぞ。
こちらもフレンチ風なソースがかかっており、なにかしら一工夫が加えられている。立ち飲みという情報から、がーっと貝を焼いて、がーっと食べるみたいな大味な料理という想像だったのだけれど、ずっとちゃんとしていた。
「秋刀魚炭火焼き」と「鮪目玉の赤ワイン煮」がやってきた。おい、貝は!いや、料理は全部おいしいんだけど貝も食べたいぞ。
黒板メニューを見ると「名物!貝の蒸し焼きソテー」というのがある。貝の種類、個数、味付けを選んで注文するらしい。これええやんと注文。小蛤がよかったのだが売り切れということで浅利を定番の焦がしバターでいただく。
ああ、これこれ。数人で食べるとあっという間になくなる。
最後に注文が通ってなかったオムレツで締めるというふわふわした一時間だった。
料理はおいしかったが、やはり立ち飲みで飲んでみないと飲み屋としての価値は測りづらい。ということで次回はひとりで立ち飲みしようと心に決める。後輩たちと店の前で別れて、ほなひとりでもう一軒いきますかと神田をフラフラする木曜日。