孫作で味豚つけ(新橋・内幸町)
今年5月に六厘舎グループのセカンドブランドである舎鈴がリニューアルした店舗。看板を逆さにして店舗名がない状態でスタートした当時から話題にないっていて気にはなっていた。店舗名は孫作になったようだけど、どういう由来なのだろうか。
「昼つけめん、夜らーめん」とある。もともとつけ麺がメインであるようだし、券売機にはつけ麺しかない。「味豚つけ」が気になってそちらを。並から麺量が150g多くなるにつれて50円アップとなっている。それにしても並で300gか。勇気がいるな。
平日の13時半頃だったが店内は満席。周辺はオフィスが多いのでビジネスマン需要があるのだろう。10分待ってから入店。入口には紙エプロンが置いてある。
話題になっていた理由のひとつに代表の三田さんをはじめ、六厘舎グループの重鎮たちが厨房に入るからというのがあるらしい。グループとして大きくなった企業が、あらためて味を追求しようというチャレンジなのだろうと思う。
いよいよつけ麺と対面。
麺は少し細めな印象。おそらくオリジナルなのだろう。
驚くのはつけ汁にはいった肉。薄切りの豚肉がこれでもかというほど入っている。これだけでスープとして飲めるんじゃないか。レンゲがついていないのはそういう戦略なのだろうか。
まずは麺からいただく。まず感じるのはつけ汁の甘さと動物系の香り。魚介系を排除したスープを作っているらしい。麺自体は中太程度でもっちりしている。噛みこむタイプで、豊富な具材といっしょにもぐもぐ食べられる。
スープには大葉や鷹の爪が入っていて、ひとつの丼の中にいろいろなアクセントがあって飽きない。具材が多いせいかぬるくなることもなく食べられた。大き目のキャベツがたまに甘い。
これはおいしいんじゃないだろうか。好みが分かれる気もするが、個人的には食べていて楽しい。これだけ具材が多くて、味に変化のあるつけ汁ははじめてかもしれない。ただ麺は食べても食べても減らないので、並より少ない量があると嬉しい。
このあたりでお腹が苦しかった。
スープ割りは濃い目のほうじ茶だそうだ。旨味はそのままに飲みやすくなるので、最後まで具材を楽しめる。工業化は難しそうなスープだが、チェーン展開すれば六厘舎グループの新しい柱になるんじゃないかなあと期待。