ヨネヤで串カツ(大阪府・難波)
さて大阪最後の食事は何にしようと考えたときに、創作串カツしか食べられなかったリベンジに大衆串カツ屋に入ることにした。なんばウォークの中にあるこちらのお店は立ち飲みとテーブル席でくっきり分かれている。
昼前に入店すると立ち飲みで競馬新聞を読んでいる貴族ばかりだったので、少々気後れしながら「あ、あの、テーブルいいでげすか…?」と卑屈な笑みを浮かべながら店員らしきヤンキーなおねえさんに聞いてみると、ぼそっと「いいすよ」とおっしゃってくださったので一番端っこに座ることにした。
店主さんらしき揚げ場担当の方は厨房でぼーっとタバコを喫っているから本当にだいじょうぶかしらと思いながらも、いやいやこれが大衆串カツや、と気を取り直してレモンハイを注文。
とりあえずキスとソーセージを注文。ちょっと想像していたのと違う、薄い色の衣がふんわりついている串がやってきた。というかソーセージは半分だけ衣がついていてシュールな見た目になっている。
食べてみるとふんわりはしているのだけれど、かなり吸油の強い衣だ。ソースをたっぷりつけて油を少し落として食べるとちょうどいい。
それから海老。220円という価格もあって、身はしっかりとしている。具材と衣の結着があまりよくないのはこちらのお店のスタイルなのだろう。衣を味わわせるタイプの串カツである。
期間限定と書かれていたハムカツはなんと30円。これは値段通り、もはや衣を食べているという感覚ではあるが、お酒のあてと考えれば全然いい。これだけ10本頼んでもいいと思う。
少しがっつりしたものも食べたかったので、とりを注文するとチューリップが出てきた。こちらは衣というかから揚げのよう。骨が剥き出しになっている部分があるので食べやすい。
やあ、大阪最後だ。こんな感じでちょうどよかった。大阪の余韻を胸に新大阪へ向かおう。