聖林館でマルゲリータとマリナーラ(中目黒)
本当においしいピザってなんだ?だなんて、しゃらくさい雑誌の特集記事のような問いかけをうけて、じゃあそれはもう聖林館だろうというアドバイスのもとはじめてやってきた。
中目黒の町に突然あらわれる異様な建物。中には見た目にも機能的にもちょっと怖い螺旋階段があってそれで2階にあがる。平日なのに満席。外国の方も多い。
メニューがまたシンプル。お店の雰囲気とは似つかわしくない、かわらいらしいフォントで「マルゲリータ」と「マリナーラ」と書かれている。
どちらも1,500円。今回はピザをめがけてやってきたので、パスタには目もくれずこの2つを注文。ドリンクはジンジャーエールで。
10分ほどでやってきた。さすがピザ。提供は早い。もともと回転もいいお店のようだ。
まずはマルゲリータからいただく。見た目はシンプル。だけれど焼き色はしっかりしていている。ピザってやっぱり焦げていたり、ふちが歪だったりするほうが食欲をそそる。
味も具材は本当にシンプルな味。しかし、なるほど。生地がすごい。表面はしっかり焼かれているが、中は弾力があって嚙みしめられる。小麦の香りと塩っけがどかんとやってくる。やあ、これめちゃくちゃしょっぱい。けどおいしい。なんだこれ。
マリナーラも同様である。トマトとにんにくの味が強めなので生地の存在感に対してはこちらのほうが合っている気がする。個人的にはこちらが好みだ。
それにしても生地が強い。がんがんだ。
具材をおかずに生地を食べているような感覚になってくる。こんなんめっちゃビール飲みたくなるやん、と泣き言をいってしまう。今日は飲めないんだ。ガマンだ。
本当においしいピザの答えは難しいけれど、やはり生地が重要だということを感じられたピザだった。次はビールが飲める日にくるしかない。