宮ちゃんでカレールウをつまみにレモンサワー（神田）
小料理屋で一杯やったあとにもう一軒行きますかとなり、そうなると今度は神田らしいお店がいいよねとなるわけで、ガード下に足が向く。これこそ神田というわいわいがやがや、せんべろ店の宮ちゃんにやってきた。
とりあえずレモンサワーを頼み、ひとり一品ずつ頼むというルールのもとマカロニサラダとカレールウを注文。基本的に料理は300円である。
店内は謎のアイランドキッチンがあって、そこにカウンターが設置され、我々もそこに座っていた。オヤジさんが目の前でレトルトのカレールウを温めて皿にうつしてくれる。このライブ感、最高だな。
そしてこのカレールウがめちゃくちゃうまい。酔っ払った胃が全力で受け入れる態勢を整えているから、相思相愛のおいしさがある。あったかいルウをレモンサワーで流し込むことで起こる化学反応。
隣の席の男女が敬語で話しているのにいい感じの密着具合だったので注目していたら、オヤジさんもこちらに小声で「あの二人、このあとあるな」と言ってくる。ゲスいな。
しばらくすると先輩がカラオケを歌いだして、それを店内のみんなで合唱するという謎の儀式が行われていて、とんでもないところに来ちゃったな感がすごかった。「時の流れに身をまかせ～」「まかせ～」とか平成30年にやることじゃない。
これが神田の楽しみ方なのであろう。終電間際に店を出て、陽気にさようなら。ここからは個人の時間である。あとはそれぞれがご贔屓の店にいけばいい。いまはあなたしか愛せない。
