めん和正で中華麺(三軒茶屋)
三軒茶屋の駅からお店に向かう間ですでに汗だくになってしまうほどの暑さ。いったいこの夏はどうなっているんだ。これだけ暑いとラーメンの売上は下がってしまうんじゃないかと心配になるほどである。
お店の前には椅子が置いてあって一人並んでいる方がいた。その方がいなかったらお店がどこか分からなかったかもしれない。看板らしいものがなくて、営業中という書かれてあるくらい。でも、椅子に座るとスープの煮干しだろうか、いい匂いが香ってくる。
5分ほどで奥のテーブル席に案内された。あとからも次々とお客さんが入ってくるのに相席にされることもなくて、接客は終始丁寧だった。注文は「中華麺」(700円)に味玉(50円)をトッピングで。
10分ほど待って、丁寧に作られていたであろう中華そばがお盆にのってやってきた。
これ、見た目からめちゃくちゃ好みだ。少し濁ったスープに大きな一枚チャーシュー。そこからとんでもなく良い香りがただよってくる。
スープを一口飲むと濃厚な魚介の味が口に広がる。見た目以上に濃厚でびっくりする。複雑な魚介の味。鰹や鯖の節系なんだろうけれど、煮干しの香りもする。それでいて雑味がないからすごい。これはおいしい。スープばっかり何度も口にはこんでしまう。
麺は中太縮れ。永福町大勝軒からの流れらしいが、そのあたりは詳しくなくてよくわからない。ただこの麺がこのスープに合っていることはよくわかる。
これだけおいしいんだから具材もひとつひとつやっぱりおいしい。チャーシューは自分のイメージする中華そばと比べるとめちゃくちゃ分厚くて肉肉しいという、嬉しいギャップ。この厚さなのにトロトロで柔らかいから、スープとも合う。
気付けばスープをほとんど飲み干していた。人気店だからミーハー気分で行ったお店だったけれど、やはり人気にはそれなりの理由があるということだろう。好みのラーメンと出会えた幸せ。