馬喰ろうで馬肉料理（神田）

神田駅近くのお店でいつも混んでいるのを横目で見ていた。

今日も横目でちらりと見ると、あら空いている。というかお客さんがいない。こんな嵐の日に飲んでいる人もいないかと思うと、なんだか無性に飲みたくなってつい暖簾をくぐってしまった。

とりあえずビールとお通しをいただきつつメニューを見る。見事に馬肉料理だ。これだけのバラエティを出せるのはすごい。

馬刺しの盛り合わせ中（980円）はこんな嵐の日にはマストアイテムだろう。

モモ、ヒレ、ロースの3種類が盛られている。濃いめの醤油と薬味は別皿で提供される。この赤身の肉に、濃いめのちょっととろみのある醤油が馬刺しのイメージ。さっぱりしていて食べやすい。馬肉は刺身が一番うまいんだろうなと思っている。

そしてこの夏のもうひとつのマストアイテムである桜ユッケ（680円）を甘辛タレでいただく。

牛のユッケが手軽に食べられなくなって以来、この桜ユッケを提供する居酒屋などは増えたが、やはり専門店で食べると味が違うなと思う。濃いタレと卵黄でそこそこ食べられちゃうってのもあるけど。

山ちゃんポテサラ（450円）は焼いた馬肉がポテサラのまわりにがんがんに盛られていて、これで450円はお得だなと素直に思う。ちょっとポテサラ自体は少ないけども、満足度は高い。

本日のおすすめが書かれた黒板にあった麻婆豆腐とホルモン焼きも注文。麻婆豆腐はひき肉が馬肉ということだろうか。あまり辛さはないが、味付けは濃い目で馬肉もこうなってしまってはなかなか個性が出せないのか普通においしくいただいた。

ホルモン焼きはこれが馬のホルモンなんだという感じ。やはりちょっとした癖はある。にんにくの芽や卵黄がのっていて、味付けも濃い。全体的に味が濃いのは臭みを消すという意味もあると思う。

専門店のクオリティは味わえるお店であるが、ここまで馬肉だけだとちょっと飽きるなというのも正直なところである。馬刺しと桜ユッケは間違いないから、とりあえずその二つ食べてから次は考えればいいさ。

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