真鯛らーめん 麺魚で鯛油そば(錦糸町)2回目
最近はようやく並びが緩和されてきて、夜であればすんなり入れるようになってきた。ありがたい限りではあるが、ラーメンのトレンドの早さには驚くばかりである。もし自分がラーメン屋をはじめたとして、そしてもし人気店になったとしても、いつ人気がなくなるか不安で眠れなくなりそうだ。ああ、客でよかった。
今回はTRYラーメン大賞2017-2018で汁なし部門9位に入選した「鯛油そば」(700円)を食べてみることにした。
前回、薄切りチャーシューのペース配分を間違って、麺がないのにひたすらチャーシューを食べたことを思い出すビジュアル。相変わらず量がすごい。横には鯛出汁のスープが徳利で置かれる。
軽くひとまぜして麺をいただく。粒感の残る全粒粉麺で、鯛出汁に負けない風味をだしている。スープにひたっていないからか、噛むと跳ね返してくるほどの弾力。
具材は葱と小松菜、それに鯛のほぐし身。ボリューム満点のチャーシューの上には柚子がちょこんとのっかっている。しっかり混ぜたあとも、野菜のシャキシャキした食感がいいアクセントになっている。
あらためてしっかりかき混ぜる。タレは上品で鯛油が香る醤油ベースだろうか。油そばという響きほど濃厚さはない。鯛のほぐし身があまり主張されない仕立てになっているので、かき混ぜつつもしっかり味わおう。
案の定、チャーシューのペース配分を間違えて、大量に残ってしまった。見た目よりもかなり量が多いので注意が必要だ。なんとか麺とのバランスを取り戻したら、徳利に入っていた鯛スープを投入してみる。なんとなくラーメンっぽくなったが、こちらも味はかなり上品。締めのお茶漬けのような味わいといえば伝わるだろうか。
最後まで残ったチャーシューを口に放り込むとかなり満腹だ。前回もこんな感じだった気がする。最初から最後まで鯛を感じられるのは油そばも同様だった。どのメニューもコンセプトをぶらさないのが人気の理由だったりするのだと思う。