幸せのパンケーキで幸せのパンケーキ(千葉県・船橋)
だいたいひとりでカラオケに行くと内田有紀の「幸せになりたい」を歌う僕だから幸せに対する欲求は人一倍強いわけで、船橋で用事を済ませたあとに後輩から「幸せになれる場所がありますよ」と教えられたものだから、そりゃあ行くしかないとなったわけである。
京成船橋駅の向かい側。こんな雑居ビルに幸せになれる場所があるなんて信じられないという気持ちはありつつも、看板の誘導に従いエレベーターで2階にあがる。エレベーターを出てもまったく幸せな空気がなく、奥の突き当りを曲がったところでようやく幸せになれる店があらわれる。
夕方だったからか待ち客はおらず、すんなり入店できた。ここまでの無機質なビルの風景から一変。店内は白を基調としたオシャレで落ち着いた雰囲気となっている。
7割ほどの席が埋まっていたが僕以外のお客さんは全員女性。そりゃあそうか。しかしながら幸せになりたい気持ちは負けていないはず。
店員さんに一通りの説明を受けて、まずは幸せになるためにビールを注文。あまり周囲のことは気にしないでおく。
店名にもなっている「幸せのパンケーキ」(1,100円)と、食事系の全粒粉入りも食べてみたかったので「パンケーキ&ふわとろオムレツ」(980円)をオーダー。
20分ほど待つと言われていたのでビールを飲みながら待つ。するとものの10分でパンケーキがやってきた。
これが幸せになれるパンケーキか。見た目からもう崩れそうなほどのふわっと感が伝わってくる。さっそくナイフを入れると想像よりは弾力がある。
まずはそのまま一口。
これが幸せのパンケーキか。確かにふわっとして、とろっとしたいままでに食べたことがない食感だ。すごい卵感である。ホイップバターをつけて食べるとちょうどいい甘さになる。
同行者によると表参道の味とは少し違うといっていた。おそらく焼きが強めだろうという話だったが、これはこれでおいしい。
程なくして食事系パンケーキもやってきた。完全に色が違う。
全粒粉の粒感が強く残っていて、甘さもほとんどない。オムレツをのせて食べるとプツプツと口の中で音がしそうなほど。
最後の一切れを食べてビールを飲み干す。これが幸せだったのか。少し分かったような気がするぞ。店を出て「幸せになれるよ私となら、未来を誓えるよあなたとなら」なんて独り言ちる。我ながら安い幸せだ。
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