静楓亭で7畳のプライベート露天風呂(福島県・猪苗代)
郡山を出て宿のある猪苗代湖のほうへ。やはり湖を見ておかなければいけないだろうと湖畔をぐるりとまわってみる。白鳥の形の遊覧船がとまっている場所に駐車場があったからなんとなく車をとめてみる。ふと砂浜を見ると大量の鳥がいる。
なんじゃあこりゃあ。どうやら白鳥の雛らしい。人間は餌をくれる存在と認識しているようで怖がりもせず近付いてくる。一定の距離まで近づくとひょこひょこ逃げていくのがかわいい。
白鳥の親は想像していたよりも背が高くてなんだか怖い。
雛たちと人間が投げるパンを取り合っているのもなんだか怖い。ちょっと白鳥酔いしてしまったので退散し、本日のお宿へ。
猪苗代湖からすぐの静楓亭さん。平日だったからかすんなり予約できた。こちらは温泉旅館なのだが大浴場というものがなく、全室部屋に露天風呂がついており、それがまた7畳ほどの広さがあるらしい。チェックインして最初に案内されたのが浮き輪で、何のことかと思ったらお風呂が広いからゆったり寝そべるために浮き輪を貸し出しているとのこと。なにそれ。
部屋はもちろん広くて寝室も別である。最新式のマッサージチェアや空気清浄機なども設置されていて、お得な気分。風呂に1時間半ほどつからせてもらっていよいよお目当ての食事である。
いろいろとプランがあったようだが今回はスタンダードなお造りとお肉が両方味わえるコースでお願いした。部屋での食事ではあるが料理はまとめて出てくる。また飲み物は部屋の冷蔵庫がかなり充実していて、特に注文を聞かれることもない。最後の椀物やご飯も早い段階で出てくるのは少し寂しいが、逆にいえば途中で中断されることなく自分のペースで食事を楽しむことができるのでこれもまたよし。
ということで最初のビールで先付の独活とゆり根をいただいたあとは、お肉をやっつける。
福島牛のステーキをレアに焼き上げタレでいただく。
ほどほどに脂がのっていてビールによく合う。
3切れというのがいい具合だ。これ以上は年齢的にすこししんどい。
ビールがなくなったら日本酒である。旅館のあるところからすぐ近くにある稲川酒造さんの百十五というお酒をいただく。
新酒とのことですっきりとしつつも後を引く香りがある。
日本酒に合わせてお造りをいただく。
牡丹海老をつるっと食べて酒を飲む。これが温泉の醍醐味である。鰆の味噌焼きなんて食べていたらどんどんお酒がなくなってしまう。
後半はほとんど烏賊の沖漬けで酒を飲んでいた。
デザートがくるころにはそこそこに酔っ払っていて、食べ終わったらすぐに寝てしまった。
そして朝起きると朝食である。
あれ、さっきご飯食べたばっかりじゃなかったっけといった記憶の混乱がみられるが旅館にとまるといつものことである。普段食べない朝食も旅館のときだけは別。
朝から豪勢に湯豆腐をいただき、しっかり白飯を腹に入れた。
幸せだがお腹が減る瞬間がないのは困ったものである。福島二日目にいこうじゃないか。