ばりこてで博多ラーメン(都立家政)
都内では屈指の博多ラーメン人気店。高田馬場店のほうはいろいろと話題になることが多かったりするのだけれど、こちらのお店は都心からは少し離れているせいかのんびりした感じをうける。食べ比べてはいないので味の違いがあるかどうかはわからないが、現在ある3店舗のどれもが高評価というのはすごいことだと思う。
店内はカウンターのみで奥の席では雑誌を読んでいるお客さんもいたり、回転率を重視したようなお店ではないよう。伺ったのは昼間だが、なんとなく夜の〆ラーメンのような雰囲気がある。
最近では珍しく券売機はないので店主さんに博多ラーメン(650円)をかたで注文。すぐに麺を湯に放り込み、そしてすぐにあげる。厨房は湯切りを豪快におこなっても問題ない広さで、ザルを振り下ろすと床に水滴が叩きつけられる音が響く。なかなか心地よい。そして具合をトッピングし、ものの3分ほどで提供される。
博多ラーメンらしいシンプルな見た目。スープは少し茶色い。「ばりこて」はおそらく「とてもこってり」という意味だろうから、脂の多いスープを想像していたのだが、むしろあっさりしていて飲みやすい。臭みは多少あるがマイルドで雑味がない。逆に某チェーン店のようなクリーミーさのようなものはない。このあたりが差別化なのだろう。
麺はもちろん細麺だがしっかりと香りのある麺で驚いた。食感もよいし、麺絡みもよい。こういうところが人気なんだな。
替え玉はしないと決めていたので、少しだけ麺を残して辛子高菜を入れてみた。卓上にあって食べ放題だが相当に辛かったので少しだけでいいと思う。こういう楽しみ方ができるのが博多ラーメンの魅力のひとつだなと思う。近所にあったら毎晩飲み屋帰りに通ってしまうよ。