ふくべで日本酒とくさや(日本橋)
日本酒がお好きな方に連れていっていただいたお店。日本橋でひと際味のある店構えで、店内に入るとさらに非現実感が増す。
店内左側がカウンター、右側にテーブル席があって、テーブル席の一番奥に通された。5人だったので4人席にひとつ椅子を追加してくれたのだけれど、狭い店内で店員さんが通りづらそうで少々申し訳ない気持ちに。ぎゅうぎゅうに詰めて座って、しかしそれも酒の席っぽくてよかった。
まず出てきた料理がらっきょうやまぐろのブツなど、とりあえず瓶ビールで乾杯したのだけれど、早々にお酒が飲みたくなる。僕はそれほどお酒に詳しくはないから(とても好きではあるが)先輩たちに注文はお任せする。
おばちゃん店員さんが席にくるたびにおすすめの料理をいってくれるから、「じゃあそれ」と頼まざるをえない雰囲気になる。鮭ハラスなどは普段はないよといわれてしまったから、そんなもん食べたくなるじゃあないか。
そして酒飲みの先輩がくさやを注文。トイレにいったときにカウンター席が獣臭で満ちていたから、なんじゃと思っていたがこれだったのかと納得。
くさやは初体験である。先輩から口に入れた瞬間は臭いがすごいが、噛んでいると旨味がどんどん出てくると教えらえてもぐもぐしてみたが、やっぱり臭かった。でも食べられなくない印象。慣れたら好きになるかもしれない。翌日の体臭はだいじょうぶなのか。
最後にまたおばちゃん店員さんがやってきて〆を聞いてくる。そんなこと聞かれたら玉子かけごはんが食べたくなるよ。
ドリンクの〆には日本酒仕込みの梅酒があるとのことでそれをロックで。それがとてもおいしくて、最後まで非現実的な空間だったなあと思う。ステキな酒場だった。
Hanako (ハナコ) 2017年 10月12日号 No.1142[夢見る銀座! ]
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- 発売日: 2017/09/21
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