丸一でロースかつ定食(蒲田)
蒲田で電車をおりようもんならもう口がとんかつを求めてしまう。あまり並んでいないことを祈って、商店街を通って丸一へ向かう。
並びは8人ほど。これなら待てるということで、一番うしろに並ぶ。待っていると注文をとりにきてくれたので、極上ロースかつ定食と伝えると既に売り切れとのこと。であれば、ここは素直にオーソドックスなロースかつ定食(1,300円)を注文。
30分ほどで店内に。愛想のよいおばあちゃんが「ちょっと待ってね」と声をかけてくれる。すぐ目の前で店主が調理するところを見られるライブ感。流れるような動きでパン粉をつけて油に放り込まれる肉たち。タイマーもないのに躊躇なく揚げられていく。
程なくしてやってきたロースかつ定食。見た目はがりがり感のある衣。林SPFということで肉の中心部分はレアではあるが、檍の特上のような赤さはない。これくらいがちょうどよいなと思う。
一口。思ったよりもサク味のある衣とやわらかい肉がすばらしい。衣が剥がれることもなく、肉の甘みと衣の油感が合わさって口の中にジューシーさが広がる。これはうまい。肉の旨さももちろんあるのだけれど、これは揚げ方もすばらしいのだと思う。これは経験の成せる職人技なのだろう。
これで1300円は破格である。
そして添えられている豚汁のおいしいこと。なんだろうこの素朴なおいしさ。たまらんよね。トンカツに豚汁。豚のうまさを味わうには最高の組み合わせということか。食後の幸福感がすごい。駅までの道のりで感じる余韻がたまらなくよかった。
BRUTUS (ブルータス) 2017年 8月15日号 No.852 [とんかつ好き。] [雑誌]
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
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