GROWで焼肉(日本橋)
賃貸派と持家派の論争は結論の出ない問題である。もっとも不毛なのはお互いに対してどっちが得だ、損だと言い合うことだろう。価値観の違いや相場、時代の趨勢などが多分に含まれる問題であるので、一概に損得で語れる問題ではないのだと思う。
東京の少々お高い店においてコースを頼むべきか、単品で頼むべきかについても同じ問題が起きていると僕は思う。コースのほうが単単品で頼むよりも、少しグレードが高いものが出てくることを認めるところだ。しかしコースは自分の好きなものを頼めないどころか、まったくいらない締めのご飯やデザートまでついてくる。頼みたいものが頼めないのはいいとしても、お腹の具合について相談ができてないことが残念で、あまりコースが好きではない。多少高くたって食いたいものを食いたい。
しかし、それだと同行者が納得しないときがある。コストに関わるところだ。価値観の違いが大きく出る部分だから、迂闊にふれると大惨事になる。コースのほうがコストパフォーマンスが良いというイメージがあるだろうし、コースなら仕方ないよねという雰囲気もあるから、どちらかといえばコースを頼んでおくほうが無難なのであろうと思い、僕もたまにそうすることがある。このあたりも持家派が優位性を語る際の価格優先的なところと似ている気がする。
ということで何の話だかよくわからなくなったが、僕はコースを頼んだのである。6,500円の匠コースというやつ。
席についたらポンポンと料理が出てくる。前菜とサラダ。そして生肉でユッケや握りが。それを食べ終わると今度は牛タンからはじまり、肉、ホルモンが出てくる。
スープを挟んで、タレ肉が出てくる。どれも希少部位ということだそうだ。
最後に麺で締め。
楽っちゃあ楽だなあという気はするが、せっかくのおいしいお肉だからメニューを見ながらどれが食べたいか吟味したい気持ちもあった。逆にいえば何が出てくるかわからないから、わあ、すごいと驚きがあるのかもしれない。単品かコースか、やはりこの論争に結論はないのである。
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