天下一品でこってりラーメン(新宿)
学生時代、大学(大阪)の目の前に天下一品があり、はじめてこってりラーメンを食べた。その後、お腹に猛烈な痛みを感じ、電車で立っていられなくなってしまった僕はそのまま電車の床にへたりこみ、そのままばったりと倒れることになるのだった。
そんな経験をしたにも関わらず天下一品になぜまた行くのか。ノスタルジーなのか、中毒性なのかは分からないが、一年に一度程度訪れたくなる日があるのだ。
そんなわけで、新宿で用事があったついでに悪評高い新宿西口店に行ってみた。ぺたぺたした床を歩き、席へ。
チャーハン定食(980円)を気怠そうな店員さんに注文。これが新宿だよ。
到着したラーメンは天下一品のそれであり、それ以上でもそれ以下でもない。スープを一口のむと、あのしょっぱさが蘇る。あー、これこれ。なんだかもう満足してしまったような気がしないでもないが、ともかく麺を持ち上げて一口すする。あー、これこれ。
天下一品のハイライトはいつもここまでだ。この一口目を食べるためだけに来ている気がする。あとは惰性で胃に放り込み、水を飲み、しょっぱさを中和する。あー、炒飯が優しい。レンゲですくった炒飯をこってりスープに浸しちゃったりして、ずずずっとすするのも悪くない。
さすがにスープは飲み干せないねと麺を食べきったところでご馳走様でした。グッバイ天一。また会おうぜ。一口目のために。