阪急ベーカリーで100円パン(大井町)
均一価格店舗というのは難しいなと思う。コストが上がっても上代を変えられないからだ。以前、香港に住んでいたときに10元ショップといういわゆる100円ショップがあったのだが、いつからからしれっと「Living Plaza」という店名に変更され、10元均一という価格設定もなかったことにされていた。
前置きが長くなったが、100円均一のパンというのはどういうものなのだろうかという興味から阪急ベーカリーを訪れてみた。
売場はパン屋というか食料品売場内にある棚売りスペースで、会計もスーパーのレジでまとめての清算となるらしい。一個100円という明快さがあるからできることだろう。
またパン自体は2階で焼いているとのことだった。朝に一日売れる分をすべて焼き、随時補充するという方式らしい。おそらく冷凍生地も同じものを使っているのだろう。セントラルキッチンから運ばれてくるものを焼くだけ、という合理的なスタイルだからこそ100円という価格が実現できるのだと思う。そのため、揚げパンやハード系のフランスパンなどは商品ラインナップにはなかった。HPを見ると一部店舗では取扱いがあるようなので、店舗によって設備に違いがあるのだろう。
ちなみに一日に売れる数は1000個らしい。単純に売上計算をするとパン屋の実態というものが見えてきますね。
肝心の商品について何も語っていなかった。例えばメロンパンはカリカリの上生地が少なくて、しっとりとしていた。どのパンも時間の経過は感じられる。
ただ、それがイコールまずいということではなくて、100円という価格の中での許容範囲のものだったり、意外とおいしかったり、一部はちょっとどうなのかなというものがあったり、様々だった。均一価格だが原価は均一にはできないわけで、その中で客が好きな商品を見つけていけばいいのかなと思う。パンの選択肢のひとつとして有用なお店だと思う。
全然レビューしてない。