主に浅草で食べたものを記録していくよ

優柔不断な無職がかわいい猫についてや、食べたものについて書いています。


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用心棒でまぜそば(神保町)

二郎系は単純に量が多くて苦手というのもあるのだけれど、どちらかといえばハマってしまうのが怖いから避けているところがある。まだ純粋なラーメン二郎に足を踏み入れたことがないのはそういう理由だ。

この用心棒も二郎インスパイア店としては非常に評価が高く、人気のお店であることは知っていた。通りかかると目の前にあるラーメン二郎神保町店と競い合うように行列が長く伸びていたので気にはなっていたが、勇気が出ずだった。

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今回は「まぜそばなら完食できるんじゃないか」という淡い期待を込めてチャレンジしてみた。

二郎系といえば敷居を高くしているのが、あの呪文。「ニンニクヤサイマシマシカラメ」といった例のアレが分かるわけもなく、壁に貼ってあるまぜそばのトッピングを見て、心の中でシミュレーションを繰り返す。ガリマヨガリマヨガリマヨガリマヨ……。

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「6番の方、にんにく入れますか?」
「あ、ガリマヨで……」

ニンニク入れますかにガリマヨという答えは間違っているような気がしないでもないが、初心者なので許してください。

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そして数分後、ついにまぜそばがやってきたヤアヤアヤア。

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想像以上に実物は破壊力がすごい。ガーリックマヨネーズがこれでもかとかかっており、卵の黄身、青ネギとの色彩コントラストも抜群である。
とりあえず麺をひとすするを箸を突っ込むも出てくるのはもやしもやしもやし。なかなか麺にたどりつかない。なんだよこれ。もやしジャマだな、と思いつつ、全体をくるりとひっくり返すとようやく麺があらわれた。

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太くて縮れたそいつは邪悪で、こちらを嘲笑っているようだった。事実、麺を食えども食えども減らず。しばらくしてお腹がいっぱいになっていることに気付き、そして絶望した。半分も減っていない。その現実に崩れ落ちそうになる。

しかしそんな僕を救ってくれたのは、先ほどまで邪魔者扱いしていたもやしだった。もやしの優しさに癒される。気づけば僕はもやししか食べていなかった。もやしをバリバリ頬張ると、丼の中身もぐんぐん減っていき、なんだか食べきれそうな気になる。まさに希望だった。もやし、もやし、もやしはどこだ。僕は箸で麺をかき分け、ただただもやしを探し、見つけた一本のもやしを口に入れる。

するとどうにか全体の8割ほどの分量はなくなった。これならば許してもらえるだろう。きっと。
もやしの必要性、優しさを再認識する良い機会になったこの日を僕は忘れないだろう。もやし、またいつか。

人生で大切なことはラーメン二郎に学んだ (光文社新書)

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