もつ政でもつ焼き(浅草)
もともとあまり社交的な人間ではないのだが、加齢とともに友人とでかける機会も減り、最近はもっぱらひとりで飲み歩いている。ひとりのいいところは誰かに気兼ねすることなくお店を選択できるところだ。行きたいときに行きたい店にいける。この日もなんとなくもつ焼き食べたくなって、赤ちょうちんにふらりと入ってみた。
有名な酒場ということは知っていたので混んでいるかと思ったら、先客は1名のみ。カウンター中央に座らせてもらい、とりあえず生中(580円)を注文。お通しはイカを煮たやつだったのだが、デミグラスソースのような酸味がありチーズがかかっている。あら、こんな渋い酒場なのに創作系のお店なのかしら。
もつ焼きと焼鳥もあるようだ。とりあえずもつでカシラ、タン、レバを注文。お値段は各320円である。タレ、塩はおまかせにした。
焼きものが出てくるまでに一品注文しようと目の前にべたべたと貼られているメニューを見る。魅力的なものばかりで目移りしちゃうなあ。
結局「鶏わさ」(630円)を注文した。先ほどのお通しもそうだが、丁寧な一皿になっていて添えられているものまでおいしい。
お酒が飲める一品になっている。ビールがなくなりレモンサワーに切り替える。
もつはブリンとした歯応えがあって質のよさが伝わってくる。この肉質でこのお値段であればお安い。レバはタレで出てきた。このタレがおいしくて、何本でも食べられそう。あっという間にチューハイが消えていく。
ご主人とお母さんの連携もステキだ。基本的にふたりしてテレビを見ながら談笑している。注文が入るとぱぱっと出してくれて、またすぐに談笑に戻るという雰囲気がいい。テレビでは酒場放浪記が流れていた。
少し埃くさい店内もいいアジになっているし、この日はそれほど混むこともなくゆったり飲むことができた。これからもあのタレを味わいに通いたい。
ウマミバーガーでテリヤキサムライ(錦糸町)
錦糸町パルコのフードコートにできたウマミバーガー。いつの間にやら4店舗もできているらしい。シェイクシャック的な展開の仕方をしていくのかしら。
メニューを見ると「テリヤキサムライ」という見事なまでのアメリカンなジャパニーズバーガーがあって、無性に食べたくなったのでそれにした。セットで1,580円というなかなかのお値段だ。
注文すると呼び出しベルを渡されるので席を確保する。10分ほど待ってベルが鳴った。ポテトに使うケチャップなどはセルフサービスになっているので、もろもろトレイにのせて席に戻る。
まずびっくりしたのはバーガー袋の上にハンバーガーがおいてあり、ソースでべとべとになっていることだ。
え、こういうもん?ソース多すぎない?と困惑しつつ、もしかしてこの状態のままハンバーガーを包めばいいのかしら、などいろいろ悩む。そして手をべちゃべちゃにして袋に入れるしかないという結論に達する。ハンバーガーを食べるのにそういうのは気にしちゃいけない。
ガンガンにかぶりついて食べる。こういう手が汚れる系のメニューの場合、早く食べ終わって手をキレイにしたいという思考になってしまい、焦って食べてしまう。味わうより早く食べ終わることのほうに集中してしまうから、あまりよくない。向いてないのだと思う。
アメリカ発のハンバーガーだからというわけではないのだろうけれど、バンズがくちゃっと潰れるタイプだ。かといって口の中でくちゃくちゃするわけでもないので食べやすさはある。どちらかといえば焼きが強くて、ふんわりしているバンズが多いので特殊な部類なのだろうか。
テリヤキソースはかなり甘め。ミソマスタード、ワサビ、七味なんかも入っているみたいだが、甘さが勝っていたのと焦って食べていたので正直よくわからなかった。甘いソースに半熟玉子焼きはよくあっていたように思う。
向いていないハンバーガーを頼んでしまったのは失敗だった。次回は注文するときにバーガー袋に入れておいてほしいとお願いしよう。