主に浅草で食べたものを記録していくよ

優柔不断な無職がかわいい猫についてや、食べたものについて書いています。


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麺や庄ので濃厚豚骨魚介つけ麺(市ヶ谷)

麺庄グループの本家本元である。

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他店には何店舗か訪れているのだが、あまりに創作感が強くて、自分程度のラーメン知識ではなかなか追いつかないところがあった。そういえば本家に行っていなかったということに気付いて、時間を作って行ってみることにしたというわけである。

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こちらもやはり創作麺がウリで、月替わりで新作が出るらしい。ファンの方々はそれを目当てに毎月通っているようだ。しかしお店の定番は濃厚豚骨魚介スープ。まずはこれを食べておこう。

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今回はより濃厚なスープが味わいたい気分だったので「味玉つけ麺」(890円)を注文。店内は混雑していたが、慣れた店員さんたちがどんどん客をさばいていく。もうこちらもラーメン屋としては老舗の領域になっているのだろうし、いまや麺庄グループは海外にも進出している。しっかりとした組織になっているのだろう。

やってきたつけ麺のスープは少しオレンジがかっていて、泡立っている。想像していた魚介豚骨とは少し違うみたい。

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麺庄さんといえば自家製麺。

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全粒粉入りの中太麺をしっかりとつけ汁につけていただく。やあ、濃厚ですね。ただ濃厚だけではなくて、少し甘さがありくどさもあまりない。時折、柚子にあたるとふわっと柑橘系の香りがして、濃厚さとのバランスがとれている。

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麺も風味があり、すすりやすい。少し粘りがあるのも特徴なのかもしれない。見た目の想像通りいわゆる濃厚魚介豚骨つけ麺とは違っていて、創作感もあり、麺庄らしいということなのだろう。

チャーシューはしっかりと炙られていて香ばしい。味玉の半熟具合も抜群だ。

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最後は割りスープをもらって最後までスープを楽しんだ。

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こういったベースがあってこその創作ラーメンなんだろうなということを知れたことに価値があった。やはり食わず嫌いはよくない。創作系にもちゃんと向き合っていこう。

 

 

グリル佐久良でビーフシチューとカニクリームコロッケ(浅草)

浅草にいくつかある老舗の人気洋食店のひとつであるグリル佐久良に行ってみることにした。これだけ有名なのになぜいままで来なかったのか自分でも不思議だ。

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まったく予習せずにお店に行き、ドアを開けると女将さんらしき方が「ちょっと待ってねー」という。あら、まだ開店前だった。すいません。少し待って開店。奥にテーブル席はあるが電気が消えていて、カウンター席のみの案内のようだ。端っこから座ったほうがいいですかと聞くと、

「真ん中座っちゃっていいわよ!」

といって豪快に笑っている。いい雰囲気だ。

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なんとなくビーフシチューが有名だと知っていたので、注文は「ビーフシチュー」(2,400円)と単純に食べたかった「カニクリームコロッケ」(1,800円)にした。ライスなどはついていないということで単品(300円)を追加。厚切りトーストを注文する人も多いらしい。

あとからどんどんお客さんが入ってくる。意外にも若い女性のおひとりさまが多い。みなさん、メニューもほとんど見ずにビーフシチューを注文しているのに常連さんぽくはないので、おそらくこちらのお店目当てに訪れた遠方からの方なのだろう。なんだかオシャレな方が多かった。

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しばらく待つと先にカニクリームコロッケがやってきた。大きくてまんまるなコロッケが2つ。

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「ソースかけないで食べてね!味ついているから!あ、キャベツにはかけてもいいよ!でもあとからビーフシチューくるから少しだけにしたほうがいいよ!味濃いでしょ!」

と女将さん。やあ、おもしろい。

言われたとおりソースをかけずに箸でいただく。

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これでもかというほど濃厚で粘りのあるベシャメルソースだ。カニ身もしっかり入っていて、風味がすごい。ソースのコクとカニの風味で確かにソースなんて必要ない。これでライス食べられそう。

カニクリームコロッケを1個食べたあたりでビーフシチューもやってきた。ライスは目の前で女将さんがよそってくれる。

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ビーフシチューは鉄鍋で熱々である。見た目からしてとろとろな肉が鍋の半分を占めている。他に人参、じゃがいも、ブロッコリーと具沢山だ。デミグラスソースは少し甘みがあって食べやすい。ライスといっしょに食べても合う。

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肉は牛バラ肉だろうか。とんでもなく柔らかい。がんがんに食べていかないと最後に肉だけ余ってしまいそうな配分になっているので、肉から食べていく。

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途中で女将さんがお漬物を出してくれた。いい口直しである。

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ボリュームたっぷりだったが、おいしさでスプーンがとまらずあっという間に完食。本当においしかった。苦味のあるビーフシチューもよかったが、個人的にはこちらの食べやすい味のほうが好きだ。

隣の方がオムレツと間違えてオムライスを注文すると、

「うちにはオムライスないよ。グランドさんと間違っているんじゃない。ほら、あそこおいしいから同じことやっててもダメでしょ?だからうちにはオムライスないのよ」

と女将さんが笑いながら言っていた。やあ、おもしろいですね。

ちなみに女将さんは厨房で料理を作っているシェフの祖母にあたるそうだ。以前は女将さんの旦那さんが厨房に立たれていたそうなのだが、病気で他界。その後を孫であるいまのシェフが22歳で受け継いだそうである。お店に随分若い女性の写真があるなと思っていたら、このビーフシチューを作ってくれた方だったようだ。22歳でこんな人気店を背負うなんてとんでもない勇気だなと思う。そのおかげでおいしいビーフシチューが食べられたわけだから感謝しかない。