からやまで極ダレ定食(新橋)
末げんでから揚げ定食を食べたと書いたが、新橋でから揚げといえばニュー新橋ビルに入っている「からやま」も人気である。いつの間にか店舗数もどんどん増え、いまでは香港やアメリカ、タイなどにも進出している。もとはかつやを展開しているアークランドがから揚げの縁とコラボしてはじまったから揚げ屋である。
入口で「極ダレ定食 梅」(650円)の食券を買い、奥に進むと待ち客が10人以上。すごい人気である。新橋サラリーマンの胃袋をつかむのはから揚げなのだ。
回転は早く10分ほどで席に通され、提供もすぐだ。
通常のから揚げは食べたことがあったので、極ダレを注文したのだが、これはかなりにんにく風味。しかもたっぷりかかっているので、めちゃくちゃしょっぱい。もちろんいい意味で。から揚げなんだからこれくらいのジャンクさはあっていい。
肉は下味をつけて2時間漬けおきをするようで、おそらく肉のジューシー感を閉じ込めるための工夫なのだろうと思う。ただ、やはりそこは肉の質の問題はあるようで、筋張っていてパサつくような食感はある。ただこれだけ大きなから揚げが4個もはいって650円ということを考えれば、十分なクオリティだと思う。
しかし、さすがにこの濃いタレでから揚げ4個は飽きてくる。卓上に割干し大根があってとてもたすかった。ちなみに新橋店には他店舗ではデフォルトで置いてあるイカの塩辛はないようだ。
ボリュームのあるから揚げ定食をなんとか食べきる。から揚げ定食が食べられるファストフードは意外とあまりないということもあって、これからも重宝されるだろうと思う。最近のからやまの出店ラッシュはおそろしいし、他社の類似店舗の増加もすごい。今後は国産鶏を使用したから揚げは貴重になっていくんだろうなと思う。
末げんでから揚げ定食(新橋)
新橋の老舗割烹料理屋さん。三島由紀夫の最後の晩餐で有名なお店ということだが、個人的には唐揚げの店という認識でいる。夜はコースで高級な鶏鍋などを食べられるようで、ランチはリーズナブルに鶏メニューが食べられるからか人気店となっている。
定番は鶏挽肉を使った親子丼「かま定食」なのだろうが、僕はここでは「から揚げ定食」(1,600円)しか食べたことがない。特に理由はないのだけれど、なんとなくから揚げなのだ。
定食は大きなから揚げが5つものっている。それにご飯とお吸い物、小鉢がつく。
衣はガリガリ系で気を付けて食べないと口の中を切ってしまいそう。粉吹き感が強めで馬でんを使っているのかしら。衣の色が濃い目なのは下味がしっかりついているからか、そういう油なのか。
ともかくかなり濃いめの味付けになっている。最初に食べると甘さにびっくりするかもしれない。かなり甘い。そしてそれがだんだんおいしくなってくる。
肉はジューシーで、これはさすがに良い鶏肉を使っているのだなと感じる。鶏肉にジューシー感をだすために、いろいろなものを添加したり、熟成させたりといろいろと企業努力があるのだとは思うが、やはり天然の肉のおいしさにはかなわないということだろうか。
から揚げ5個ともなると後半はさすがに飽きも出てくるが、味の濃さと白飯でなんとか完食。から揚げ定食を食べたくなるお店ってここくらいだなあと思う。
ちなみに「たつた揚げ定食」は鶏のメンチカツのようなもので、から揚げ定食と間違えやすいので注意がいる。かま定食も名前からは料理の想像がつかないし、やはりから揚げが一番分かりやすくて正義なのである。次もきっとから揚げ定食だな。